CrossChain Riddlethonの紹介
今回は、Cosmosの中でも今後重要な立ち位置になるCosmWasmが主催するイベント、Riddlethonの紹介をさせていただきます。
CosmWasmとは、Cosmos SDK上で動くスマートコントラクトモジュールのことで、今後Cosmos Hubにも統合されることが決まっています。CosmosのチェーンがIBCで繋がった後にIBCの規格を定めるためにもとても重要なものになります。詳細は以下ツイートを参照ください。
Riddlethonとは
まずはじめに、簡単にRiddlethonについて説明します。
RiddlethonとはCosmWasm(confio社)が主催で行う、比較的簡単な課題を解くことによって少額の報酬をもらえる、ブロックチェーンの”なぞなぞイベント”です。
ハッカソンのように、上級の開発者が一定の長い期間に渡ってプロジェクトを作って審査をして、大きな賞金をもらうようなハードルの高いものではなく、(開発の意味で)ブロックチェーン初心者や学生でも気軽に参加ができて、報酬がもらえるものになる予定となっています。
本紹介記事以上に詳細を知りたい方は、3月半ばに公開予定の公式サイトをご覧ください。
Riddlethonの目的
RiddlethonはCosmWasmに触れてCosmWasmを使ってdAppを開発する人、ビジネスを立ち上げる人を増やし、コミュニテイを成長させることを目的としています。
まず最初はコントラクトを作成してデプロイすることも、初心者にとってはハードルが高いと思われるので、既に作成されているコントラクトを実行してみたり、実行されたトランザクションの中身を確認する方法などを学んでもらう機会を提供するつもりです。
このRiddlethonを入り口として、CosmWasmというチェーン間コントラクトに興味をもってもらい、更にCosmWasm公式のドキュメントやワークショプに目を通してもらえれば、自分でCosmos上のdAppを作成できるようになり、更にもっとレベルが上がればビジネスを立ち上げることもできるようになるはずです。
Riddlethonに参加して欲しい人
- ブロックチェーンの技術を学ぶことに興味がある方
- Cosmosやwasmベースのチェーンについて技術的に強く興味がある方
- 報酬のトークンが欲しい方
もちろん、ブロックチェーンやCosmWasmについて既に詳しい方に参加していただくのもOKです。一緒にCosmWasmを使った開発を、コミュニティを盛り上げていきましょう!
Riddlethonの例
Riddlethonで出題される問題の例は以上のようなものになります。
ここでは、cosmwasmのテストネットであるmusselnetのブロックエクスプローラーを使ったり、regen networkのスマートコントラクトアドレスをCLIから参照してみたりして、お題に出された値を参照するもののようです。
前もって学んでおくと良いこと
- ブロックチェーンのステートを参照する方法
- トランザクションを作成して、チェーンに投げる方法
- 生の秘密鍵を用いて、チェーンに対してクエリを実行する方法
- Jsonスキーマを用いるスマートコントラクトのインターフェイス
- ブロックチェーンの履歴を検索する方法
- Tendermintのevents APIの使い方
協賛するプロジェクト
CosmWasmを開発しているConfioはもちろんのこと、CosmWasmが既に載っているチェーンや載る予定である、IRIS Network、Regen Network、Secret Network、Terraが協賛しています。また、Cosmos以外からもWasmベースであるNear Protocolも参加します。
現在PolkadotやPersistenceとの話も進行中です。
スケジュール
イベントは現在のところ4月10,11日に開催予定となっています。まだ明確な時間は明かされていませんが、日本時間になると若干のずれが生じるので注意です。3月15日現在、公式のwebサイトはまだ公開されていないようですが、わかり次第”ここ”に載せる予定です。
最後に
イベント当日やそれまでも、Twitterの方で随時情報発信していると思うので、もしよければ@peaceandwhiskyをフォローしていただけると嬉しいです。
Riddlethon、本当にCosmosやCosmWasmの入り口としてハードルが低く、かつ(少額とはいえ)報酬がもらえる楽しいイベントになるはずですので、ぜひ興味がわいた方は一緒に参加して共にCosmWasmを盛り上げて行きましょう!